京都府 京都産業大学附属中学校・高等学校【インタビュー有り】

導入製品

UDスライダー 黒板/ホワイトボード(平面・曲面)
AOI-SPCM-UDS
巻上げぺたり2wayスクリーン

設置時期:2017年8月

 

 

 

アナログとデジタルをむすぶ~板書にこだわる学校の新たなスタイル~

既存のUD曲面黒板に、「スライドレール式プロジェクター」及び「巻上スクリーン」を
全54教室に導入いただきました。
※今回は曲面黒板に対して、「巻上スクリーン」と「プロジェクターが連動してスライドするシステム」は弊社にとっても初めての事例となりました。

 

従来の黒板への板書と、プロジェクターによる映写との併用を見事に実現させました!

 

導入前は、職員室に中高共用の6台の「プロジェクター」と「スクリーン」があり、
各自先生が休み時間に持ち運んでおり、準備に手間がかかっていました。
近年はすべて出払っていることも多く、使いたいときにすぐ使えない環境でした。

 

導入後には、全教室に常設されたため、すべての先生が使いたいときにすぐ使える環境を実現しました。
さらに「プロジェクタースライドレール」を導入したことで、こだわりの板書計画や、教科特性の違いなど
幅広いニーズに対応することができ、よりスムーズに活用できるようになりました。

 


 

教務部/情報科主任/ICT推進委員 森本 岳様へインタビューさせていただきました。

 

1、なぜICTを導入することにしたのでしょうか?

ICT機器の導入は、「主体的・協調的な深い学びの実現」を目指す教学改革の一端を担っています。
今回の導入で、生徒はより適切で効果的なインプットをすることが出来るようになったと同時に、
教室が生徒にとってアウトプットする場となり、日常の授業に大きな変化をもたらしました。
今後も引き続き「主体的・協調的な深い学び」を展開しやすい環境の整備を進めていきたいと考えています。

 

2、なぜ、「ホワイトボード」ではなく「黒板」を選択?

板書はやっぱり大切にしたい
→圧倒的に視認性が高く安心

 

◎ 後方や斜めからでも見やすい
◎ 蛍光灯や太陽光の反射がない
◎ 長時間見ていても目が疲れにくい

 

チョークの方が多彩な表現ができる
→物理的に減りが確認できる、1本で様々な太さの線が書ける

 

3、なぜ、「プロジェクタースライドレール式」を採用?

◎ 板書は「残るもの」、映像等の資料は「一時的に見せるもの」
これまで培ってきた板書のノウハウや授業案を生かしつつ、
好きな時に適切な位置に映像資料を後付けで追加できる。
先生方に過度な負担が無いので、あまり身構える必要なくICTを取り入れてもらえる。

 

◎ 縦書き・横書きによる使い勝手の違い、
導入部分に映像を見せるのか・中盤に補足で映像を見せるのか、
授業の進め方によって適切な映写位置は異なる。
「プロジェクタースライドレール」を採用することで、スクリーンが板書を分断することなくなる。
生徒の目線の移動に合わせた自然なスクリーン配置が可能で、
混乱や誤解を生みにくいだけでなく、なによりも頭にスッと入ってくる。

 

◎ 国語や英語、あるいはプリント教材など、「本文」を黒板に直接映写して、
そこにチョークで書き込むことができる。
重要語句をあえてチョークで書き込み、スライドレールでプロジェクタを移動させていくことで、
黒板の面積を最大限活用できるというメリットもある。

 

◎ 書き込んだ内容を消さずに残せるのも、アナログの良さ。
→そうやって残したものは、授業の最後の「振り返り」で活用できる。

 

4、なぜ「巻上げスクリーン」を採用?

スクリーンはすぐ貼れて歪まないものを検討していました。
「黒板取り付けタイプのスクリーン」だと、圧倒的に手間いらずで短時間で準備可能。
先生方の負担が増えてしまうと、授業の中のどこかでそのしわ寄せがでてしまう。
「負担を増やさない」「使いたいときに気軽に使える」ということが絶対条件。

 

当初は「横引きタイプの黒板設置型スクリーン」を検討しましたが、
◎ 黒板の上下にレールを設置する必要がある
→上下それぞれ3cmほど使えなくなる
◎ 黒板の端に収納した際に30cmほど使えない部分ができる
→右端には日付や日直、左端には提出物や連絡事項を書いているが書けなくなる
などのデメリットがあったため、黒板の面積を一切犠牲にしない
「巻き上げタイプのスクリーン」を選択しました。
黒板を現在より使いにくいものにすることはあってはならないことですし、
「スクリーンをあえて使わない授業」をするときのことも考えました。

 

5、ICT整備後、先生・生徒の反応はいかがでしょうか?

今までは提供できなかったような教材を手軽に見せることが出来るようになり、
生徒の理解が促進したとともに、発展的な内容にも触れることが出来るようになったため、
授業に深みを持たせることができるようになりました。
従来の授業に手軽にICT機器を活用した内容を組み込むことができるシステムを構築したことで、
導入直後から多くの先生に活用頂いています。
まだ半年も経っていませんが、もうすでに生徒達にとっては
「こういう機器があるのが当たり前」の環境になりつつあります。

 

授業だけでなく、生徒会や文化祭での活用、試合のビデオ分析での活用など、
課外活動においても効果を発揮しています。

 

6、今後の展望をお聞かせください。

今後さらにここの生徒の学びを最適化し(Adaptiveな教育)、
学びを活性化するために(ActiveLearning)、タブレットや授業支援アプリの導入を検討しています。

 

 

インタビューに応じていただいた森本先生、ご協力いただき有難うございました。

 

 

社内担当:堂島オフィス(1030)

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